2016年4月10日日曜日

2016年4月10日

比較的穏やかな日曜日。
自己実現と社会貢献についての簡単な考察。
最近の若者と話していると社会との関係性を意識していることが多いと感じる。自分の夢とかやりたいことが社会の中でどのように貢献するのかということとむすびつけて考えているように思う。ヒーローになるとか注目されるとかといったこととは違って、社会の中での自分の役割といったことに視点を置いている。成長社会の中では社会的に成功することが自己実現の姿であったが、成熟社会においては社会的役割を果たすことが自己実現の姿で歓びに結びつくことなのかも知れない。NPOやSNSなどがもてはやされることについて、こうした背景があると考えると理解しやすい。
成熟社会の中での自己実現ということは、NPOの運営において、とくに次生世代にどうつなぐのかを考える上で必要な視点と考える。これはいまのNPO の活動をしている主流の人たちには当たり前のことかもしれないが、団塊の世代を含め、競争の原理の中で生きてきた自分たちの年代や自分より年上の人たちのなかでやってきた人間にとっては、今の若者とは考え方に大きな違いを感じる。欲が無いのである。一方社会の一員としての自覚はある。人間が進化しているということであろうが、同時に厳然と拡がりつつある格差社会との関係も気になるところである。この辺また別途考えたい。