2025年3月4日火曜日

白米千枚田の光と影

2月17日に東北から来られた人たちとY先生の案内で能登の災害現場を視察した際に、輪島の白米千枚田に立ち寄った。 

そこで2月23日の仙台での講演の際に、白米千枚田について予てから考えていることを話した。

観光政策として千枚田に光を当てることを悪いとはいわないが、本来は能登の農業が成り立っていてこその千枚田であり、光が当たっていないところでどういうことが起こっているのか、放棄水田が増えていること、そういうところにサンショウウオがすんでいること(千枚田にはいない)ことなどを話した。

千枚田は急ピッチで復興を進め、クラウドファウンディングでも多くの人が支援しているが、復興の光と影があるのではないかといった問題提起をさせていただいた。

そのようなところで、朝日新聞の記事「「急ぐのが本当に良いことなのか」輪島・千枚田、愛着の持てる復興を」。

https://digital.asahi.com/articles/ASS8Q264XS8QPJLB00MM.html?pn=11&unlock=1#continuehere

続いて、3月3日の金沢大学のシンポジウムでも白米千枚田の話が出ていた。

「白米千枚田における持続可能な観光についての一考察」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/nihonkanko/64/0/64_13/_article/-char/ja/

能登での農業が持続可能であってこそ、千枚田の景観も持続可能になる。

光が当たっているところをライトアップするだけでなく、光が当たっていないところにも光を当てていく取り組みが期待される。


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